コラム【強いデッキとは何なのか?】

みなさんこんにちは。フラだりラボCEO(Chief Event Organizer)の だり です。

今回のジュニアカテゴリーの考察をしてみて、いろいろ調べてみました(;´・ω・)

強いデッキとは何なのか?数値化とか、いろいろと試してみたんですけど、やはり対戦相手や勝敗の詳細がはっきり判らないし、そもそも『強い』の基準が千差万別あり、定まったものでは無いので、なかなかに悩ましく難しい…Σ(゚д゚lll)ガーン

という事で色んな『強さ』の角度から、シティリーグ シーズン3ジュニアカテゴリーにおいて強かったデッキを考えて行きたいと思います。

まずは『強い』の基準考察において目安として考えたものを挙げました。「→」はその目安に対するアンチテーゼを併記しています。

① 使用率

・『使用率が高いほど強いデッキである』という考えに基づくもの

 強い▶選ぶ人が多くなる▶使用率が高くなる

 →プレイヤー全員が強いデッキを使おうとするか?好みや楽しさ、プレイ指向により選択されないのではないか?

 →強くても、プレイ難易度が高かったり、手に入りにくいカードで構築されていれば、デッキを組めないかもしれない

② 勝率

・『勝率が高いほど強いデッキである』という考えに基づくもの

 強い▶勝率が上がる▶強いデッキ

 →デッキの使用難易度によって勝率が左右されるのではないか?プレイヤーの量によって勝率が変動しやすいのではないか?

 →環境によって左右されることが多く、短期的な期間におけるものになってしまうのではないか?

③ 感覚

・使ってみて『強い』と感じるデッキが強い

 →個人的な感覚によって左右される

 →多くのプレイヤーの意見を参照しなければならない

④ 数値

・『数値の大きさ』によってデッキ強度を判断する

 →数値化されていないものにはあてはめられない

⑤ 要素

・『デッキを構成している要素』によって判断する

 強いデッキには共通する部分がある▶特定の要素を持っている▶その要素を持っているデッキは強い

 →数値と同じく、要素化されていないものに対しては別の基準を用いるか、新たな要素化として適用する必要がある。

 →刷新され続ける環境において、新たな要素を組み込んでいく必要があり、留まる事無く、破壊と再構築をする必要がある。


今回は上記の①②⓹の観点から、結果を踏まえて順位をつけさせて頂きました。もちろんこれ以外のデッキが弱いわけでも、ダメなデッキというわけでもありません。ただ、ここに挙がったデッキは8月末の時点でジュニアカテゴリーの環境上位に君臨していることは確かだと思います。

① 使用率基準

第一位:ムゲンダイナデッキ

 ブラッキーVMAXとの併用が多くみられましたが、それと共にマニューラGXやガラルマタドガスなどの特性を組み合わせたデッキが好成績を収めている。

第二位:れんげきウーラオスデッキ

 猛威を振るっている「れんげき」デッキ内で最多の構築だったのがウーラオス。アシスト担当のメッソンライン「うらこうさく」は他デッキでも多用。

第三位:こくばバドレックスデッキ

 使用者数に対するBEST4以上の成績率が非常に高かったデッキ。特性によるエネ加速&手札補充、霧の水晶によるたねエネ取得、ゲンミミによる妨害性能、マホイップによる大打撃…拍子が揃いすぎている印象。

   

② 勝率基準

    (独自の算出方法(別項)で導き出してます)

第一位:れんげきインテレオン うらこうさく型
    こくば×マホイップ ゲンミミオロヨノ型
    ビクティニ×ブラッキー 炎軸デッキ
第二位:ムゲンダイナ×ブラッキー かがくへんかガス型
第三位:いちげきトルネロス 特殊エネ多投型
    こくばバドレックス ゲンミミオロヨノ型
    ドラパルトVMAX×ガラルサンダー 特性非Vピン刺し型
    カラマネロVMAX シャドーコネクション型

※勝率換算すると、使用率が低くて好成績を収めたデッキが上位に来ます。

 成績毎のポイントを振り分け、その総数を使用者数で割る計算式です。

⓹要素基準

 強い要素として、

 Ⅰ、アタッカーとサブアタッカーが共存している(攻撃シナジーや弱点補完など)

 Ⅱ、環境対応が無理なく組み込めている(多種の対面で力を発揮出来るかなど)

 Ⅲ、グッズ、サポート、スタジアムとの相互作用で強いムーブを生み出せるか

 Ⅳ、その他、構築独自のストロングポイントがあるか

 第一位:こくばバドレックス マホイップ、ゲンミミ採用型
 第二位:れんげきインテレオン うらこうさく型
     れんげきウーラオス   うらこうさく型
 第三位:ムゲンダイナ×ブラッキー かがくへんかガス型
     はくばバドレックス×スイクン うらこうさく&頂きへの雪道採用型

と、今回の環境においてはデータ上この様な結果になりました。いずれの基準においても顔を出している『こくばバドレックス』については、デッキパワーがかなり高い状態にあるのではないかと思われます。

『れんげきインテレオン』は弱点を突く雷タイプのデッキが現状少なく、モミ採用での耐久型で長期戦にも耐えられる性能を有しています。

またメインアタッカーは違えども『うらこうさく』については「れんげき」デッキだけでなく『はくばバドレックス』『リーフィアVMAX』『みつりんめいさいジュナイパー』デッキでも取り入れられており、非常に強力な特性として広く使われていました。

『ムゲンダイナ』は唯一無二の特性の恩恵でベンチを広く使うことが出来、サブアタッカーやエネルギー加速・付け替え、妨害など豊富な選択肢が魅力。

『はくばバドレックス』については、スイクンVの登場でサブアタッカーを得、頂きへの雪道の採用で特性ロックをしながら戦う、非常にシンプルで強いデッキになりました。

 もちろん、これらのデッキを使えば勝てるか?と言われれば「NO」ですが、指標や対策の考慮に使って頂ければ幸いです。

今回の考察を進める中で、いろいろなTCG考察記事を読ませて頂き、当たり前ですが、『強さ』は千差万別であり、『正解』は決して無いのだなぁ~と改めて痛感致しました。

大切なのは、

多くの観点からより深く考える事、一つの考えに囚われる事なく柔軟に自分なりのアイデアを出し続ける事、デッキの強さよりも、いろんなデッキでいろんなデッキと多く対戦をし、自分自身のプレイング技能や能力・マナーを高めていく事が『強さ』に近づく方法なのかもしれません。

知彼知己,百战不殆(『孫子』謀攻篇)

そういった様々な思いやアイデア等で組み上げたデッキや、多種多様なプレイヤーと対戦経験を積み研鑽し、高め合ったり出来る場所。皆さんにとって、フラだりラボはそんな場所でありたいなぁと思ってしまいました。(〃ノωノ)

有体な落ちになってしまいましたが、この辺りはウメハラさんや ときどさんの著書を読んでいる影響かもしれません(^_^;

乱文&乱筆な長文にお付き合い頂き、ありがとうございましたm(__)m。


データは、まとめ次第前回の記事に追記させてもらいますm(__)m。

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